私が編曲した坂本龍一《Ballet Mécanique》のライブ音源がこの度公開されました。
《Ballet Mécanique》は彼自身による別曲名のバージョンを経て、最終的に《Ballet Mécanique》として落ち着いた作品ですが、その後も色んな音楽家によっていくつものカバーが生まれた名作です。
さて、私の編曲はピアノのメカニックをフルに使った編曲になっておりまして、よく聴くとピアノの特殊なテクスチュアに気付かれるでしょう。
ピアニストの志賀俊亮さんは坂本龍一のシリアスなピアノ作品をたくさんレパートリーにしておられるだけあって、気合の入った伴奏編曲に気合の入った演奏で応えてくれました。
そしてその伴奏で歌う声はバリトン歌手ということで、原曲とはいい具合に違う条件になりました。
アンサンブル的にはこのバリトンが支えとして重要で、互いに一生懸命助け合っていると言っていいでしょう。
編曲、ピアノ、声の三者が皆全力なのです。
その妥協のない戯れの大元には、あの作曲者がいます。
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